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執筆者の写真竹村英子

色彩心理4原色「緑」のルーツを知る!

緑色の一般的なイメージは、

やすらぎ、安全、安息、平和・・・などがあります。


なぜ?緑がそのようなイメージを持つのか?

自然の側面からルーツを探ってみました。


緑は赤と同じく「生命」の象徴です。

「命の泉」ともいわれます。


緑といえば、自然の樹々、森林、高原、お野菜など、

大気を浄化したり、災害を防いだり、

動物生息の場をつくったり、栄養補給の食材だったり、

人間は自然の緑の恩恵を受け、命を維持しています。


松や杉など秋になっても落葉しないで、

一年中緑色をしている常緑樹は、

葉の寿命が著しく長いので、

永遠の生命、不滅の命ともいわれます。


日本も山々に囲まれていますが、

壮大な大自然は、緑色を保ち続けています。




秋になると紅葉し葉が落ちてしまう落葉樹も、

春になるとまた新しい緑色の若葉が生じます。

若葉は、新しい命!


このように、緑色は、「復活・再生」が根底にあります。


また、月桂樹・樫・杉などは聖なる木と呼ばれ、

日本は神木として、神社や神宮の境内に、

特別な謂われの木として祀られており、

樹齢何年経っても伐採しない木とされています。

また、その周辺は鎮守の森と称されます。


ファンタジックな世界では、「森の妖精」があります。

妖精は、命・神・霊・魂などを表す言葉で、

人間の姿をした精霊たちの神話はたくさんあります。


日本のアニメ「もののけ姫」「となりのトトロ」なども、

「自然との共生」「生きる」というメッセージを伝えており、

たくさんの人々から愛されています。


緑色は、自然における森羅万象に命が宿る信仰観でもあり、

人間の心の「救済」「希望」「信仰」に結びついています。


このようなことで、

人は、リラックスしたいときやリフレッシュしたいとき

精神的な癒しを自然の緑に求めるのでしょう。


また、心理的な側面だけでなく、

森林の香り成分フィトンチッドという物質や、

マイナスイオン作用で、免疫力が高まるとか、

人間は、自然界の1/fのゆらぎを感知すると、

自律神経が整えられ精神が安定するなど、

緑がもたらす相乗効果は、

疲労回復、健康増進につながります。


緑は、安全や安らぎの象徴ということになり、

命を守る平和のメッセージになるのです。


緑色は、命を永遠不滅に継承し続けるために、

「保護」「保守」する役割があるのでしょう。


森林浴に出かけ、緑のシャワーを浴びることは、

精神的にも肉体的にも消耗したエネルギーを、

充電しているようなものです。

人間が、乾電池と同じと言われる所以です。


人間の命は赤色!

自然の命は緑色!


プラスエネルギーとマイナスエネルギーがあって、

ものを動かす力が発揮できる訳ですから、

バランス調整する自然のメカニズムが、

この2色に包含されているということです。


自然と人間との共生を忘れてはいけない!

ジブリの作品も伝えていることですね。

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