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色彩心理4原色「青」のルーツを知る!


青色の一般的なイメージは、

冷たい、誠実、空、海・・・などがあります。

なぜ?青がそのようなイメージを持つのか?

歴史的な側面からルーツを探ってみました。

青は、「天空」「天地創造の色」と言われ、

旧約聖書の創世記に登場する「エデンの園」の色です。

エデンの園とは、楽園の代名詞で、天国を指していますが、

地上の楽園と呼ばれる意味は、

一般に、悩みや苦しみのない幸福な世界ということでしょう。

楽園とは、肯定的で調和的で永遠である土地を表しています。

楽園は、平和と繁栄、幸福のみが存在するところとされ、

「高きところ」「最も神聖な場所」という意味です。

つまり、青は、聖なる色、聖霊の色、神の色になり、

黄は、東洋においては「最高の色」ですが、

青は、西洋においては「最高の色」です。

清教徒の色ともいわれています。

清教徒は英語で、ピューリタン( Puritan)

清潔、潔白を表すPurityに由来しています。


清く正しく節操を貫く生き方から、

日本人は「青」とイメージされたり、

青い背広は、リクルートカラーで誠実の象徴になりました。

黄が天地根源の色であるように

青も同じく「天地根源の色」です。

黄の天地が、太陽と大地ならば、

青の天地は、楽園と海です。

天と地に分かれた地を、水と乾いた地に分けた、

つまり、海と陸に分かれたということです。

海も陸もどちらも大地なのです。

黄は「母なる大地」ですが、

青は「母なる海」と呼ばれ、

そこから生命が生まれたとされます。

海の中で生まれたバクテリアが、

いろいろな生物に進化してゆき、

その中から陸へ進出するものが現れたと考えられています。

母親の胎内で胎児を育む羊水は、

海水のミネラルバランスとほぼ同じといわれています。

また、安心に包まれた母の胎内リズムは、

押し寄せる波の「揺らぎ」のリズムと同じで、

無条件の安らぎや心地よさを感じるのです。

海が人体に好影響を及ぼすことは認められており、

「最も安定した命のゆりかご」だといわれています。

「安らぎ」や「癒し」につながるところです。

人間の体も約3分の2は水分からできており、

細胞間液や血液も、生命を維持するために働いています。

人間は、水なしでは5日も生きていけないですし、

体内の水分も不足すると脱水症状を起こし、

全身の機能が障害を起こしてしまいます。

水は、自然条件の中で個体・液体・気体と姿を変え、

天地を循環する不思議な物質です。

そして、水の「ものを溶かす力」で生命が維持されています。

水のもつ能力や謎に「神秘性」を感じるのでしょう。

植物・動物・人間すべての水中生活から進化した生き物にとって、

水は欠かすことのできない命の源です。

36億年の歴史は、まだまだベールに包まれた神秘ですね。

世界初の有人宇宙飛行士のガガーリンの言葉

「地球は青かった!」



正しくは、「地球は青いヴェールをまとった花嫁のようだった」

そして、もうひとつ有名になった言葉

「神はいなかった!」

「青」は、宇宙?!

夢や冒険への強いあこがれをもつ「ロマン」にもつながります。

色彩心理4原色に選ばれる「命の源」色シリーズは、

これで最終回です。

赤・緑・黄・青には、有史以前から受け継がれている

命の源のメッセージとして受け入れていただければと思います。

宇宙と同じく、私たち人間の心も脳も体も、

まだまだ謎に包まれた生命体です。

色を切り口として、この謎を紐解きすることが、

色彩心理の楽しいところです。

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