色彩心理カウンセリングを始めていくうちに
色は人間に何かを伝えているように感じてきました。
例えば、
鮮やかな色のキノコは、毒キノコだから食べたらダメ!
自然の緑色は、目の回復やストレス解消にいい。
野菜は、濃い色のほうが、太陽光をたくさん浴びて栄養価が高い。
顔色が悪そうだけど、体の具合は大丈夫?
など、科学的な根拠がない昔から色で判断しています。
自然は人が生存するために必要なことを
色をもって教えてくれているのではないかと思い始めました。
それから、色の意味やルーツなどを調べていくうちに
色と人間の関係性のような事柄がみえてきました。
よく大宇宙と小宇宙の関係みたいなこと言われますが、
そんなことも感じ始めてきたのです。
人間の心とはなにか?を突詰めていけばいくほど、
人類のはじまりや生命について
そして、脳や記憶、無意識の世界へと興味が湧いてきました。
今では、色は「エネルギー」という表現をしています。
エネルギーとは「物体が仕事をなし得る能力」であり、
簡単にいえば、「仕事をする力」「モノを動かす能力」のこと。
熱を出したり、音を出したり、電気が光ったり、
日常のガスや電気も、モノを動かすエネルギーです。
色は人の心に何らかの作用を促し
安心したり、やる気になったり、楽しくなったり、
気分を動かす力を持っているということです。
人間にとって色は、
有史以前から生命危機を察知する情報として、
脳に組み込まれた無意識の基本ソフトであり、
体験や記憶から個人の膨大なデータベースが出来上がり、
色がトリガー(引き金)となりデータを探し出せるのです。
つまり、コンピューターと同じです。
私は人間を「カンピューター」と呼んでいます。
人間の「間ピューター」という意味と
感覚の「感ピューター」です。
人間は、五つの感覚機能から入力された情報が
脳で処理されるのですが、
第六感というコンピューターでは処理できない
結果を導き出す力をもつから、人間は複雑です。
なぜ?この色が好きなのか?
好きな色も年齢や流行によって変わる場合もありますが、
ずっと変わらずに好きな色もあります。
私の場合、ピンク色が大好き!!
なぜ、ピンク色が大好きなのか?
自己分析してわかったことは、9歳のときの出来事でした。
いつも頭に紫色の風呂敷を花嫁のベールのようにつけて、
ヒラヒラさせて走り回って遊んでいました。
将来の夢は花嫁さん!!
そんな私の姿を見ていた父が、
旅行のお土産にくれたのが「ピンク色のスカーフ」!!
オーガンジーという軽くて薄くて透き通ったような生地で
ソメイヨシノのような桜色のピンク色のスカーフでした。
お土産の袋を開けたとたんに、
「うわ~!!キレイ~!! これ私の宝物!! お嫁に持っていく~!」
と大喜びしたことが今でも思い出されます。
そのときの感動と色が融合して、私の記憶に強く残っていたのです。
普段は厳しくて甘えることができなかった父を
ピンク色に代えてしまっていたのかも知れません。
「ピンク色大好き」=「父大好き」
父に「大好き」って言った記憶はありません。
反対に、「大嫌い」って言っていたような・・・
このことが解ったのは、父が他界した後のこと
私も38歳のとき。
約30年間は、脳の中に埋もれていました。
個人のエピソードの色の意味は、みな違う。
好きな色や嫌いな色のルーツを探ることで、
新しい発見があるかも知れないですね。
自然科学から人類普遍的な色の意味は、確立できました。
いつどのように発表しようか思案中です。
雑誌で「ねこのきもち」「いぬのきもち」というタイトルがあるので
「いろのきもち」というキャッチはどうだろうか?!
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